2026年7月28日の朝のマーケット情報。米国株の最新動向、NVIDIA急落とARM反発、TSMCの値動き、日経平均の見通し、原油急落、FOMCとMicrosoft・Meta決算の注目点を解説します。
米国株はまちまち、NVIDIA急落がナスダックを圧迫
2026年7月27日のアメリカ株式市場は、ダウ平均が小幅に上昇する一方、S&P500とナスダック総合指数は下落しました。
米国とイランが攻撃を一時停止したことで、国際原油価格と米国国債利回りは大きく低下しました。
しかし、NVIDIAを中心とする半導体株に売りが出たため、テクノロジー株の多いナスダックは反発できませんでした。
NVIDIAは5%急落
NVIDIAは前日比約5.1%安の196.58ドルで取引を終えました。
一時209.59ドルまで上昇しましたが、その後は195.48ドルまで下落しました。
NVIDIAのAI半導体に対する実際の需要が突然消えたわけではありません。
一方で、株式市場ではAIデータセンターへの投資額が増え続ける中、その投資を実際の利益と現金へ変えられるのかという警戒が強まっています。
NVIDIAがOpenAIとソフトバンク側の大型データセンター計画を金融面で支援する可能性も報じられました。
半導体の売上を増やすために、供給企業が顧客側の資金調達まで支援する構造が広がれば、AI投資の金融リスクも大きくなる可能性があります。
ARMは反発、TSMCは下落
ARMは2.5%高の266.47ドルで取引を終えました。
取引時間中には251.66ドルまで下落しましたが、その後は大きく買い戻されました。
一方、TSMCの米国上場株は約1%安の399.27ドルとなりました。
ARMの反発はソフトバンクグループにとって安心材料ですが、一日だけの反発で調整が終わったとは判断できません。
NVIDIAが大きく下落する中でARMだけが上昇したことは、投資家が半導体業界全体を同じように評価せず、企業ごとの株価水準や利益成長を選別していることを示しています。
日経平均は0.5%上昇
27日の東京市場では、日経平均株価が320.04円高の64,931.19円で取引を終えました。上昇率は0.50%です。
TOPIXも1.37%上昇し、約4,066ポイントとなりました。
米国とイランの緊張緩和と原油価格の下落を受け、航空、自動車、内需・価値株に買いが入りました。
一方、ソフトバンクグループや一部のAI・半導体関連株は弱い動きとなりました。
今日の東京市場では、NVIDIAの急落がアドバンテスト、東京エレクトロン、ディスコなどへ与える影響に注意が必要です。
ただし、原油価格が大きく下落したため、航空、運輸、化学、小売などエネルギー費用の影響を受けやすい業種には買いが続く可能性があります。
原油価格は約8%急落
ブレント原油は約8%下落して1バレル88.90ドル、米国産原油も約82.56ドルとなりました。
米国とイランが攻撃を一時的に停止し、外交交渉に時間を与えることで合意したことが背景です。
原油価格の下落は、世界の輸送費、製造費、電力費、消費者物価を抑える方向に働きます。
特に原油輸入への依存度が高い日本にとっては、企業の仕入れ費用と家計の負担を軽くする材料です。
ただし、これは最終的な和平ではありません。交渉が失敗した場合、原油価格が再び上昇する可能性があります。
今日からFOMCが始まる
米連邦準備制度理事会は今日からFOMCを開始します。
市場では政策金利を据え置くとの見方が優勢ですが、原油、関税、物価についてFRBがどのような説明をするかが重要です。
原油価格が大きく下落したことで、追加利上げへの警戒は少し和らぐ可能性があります。
一方、関税による物価上昇や強い経済指標が続けば、FRBが早期利下げに慎重な姿勢を維持する可能性があります。
Microsoft・Meta決算がAI相場を左右
Microsoftは7月29日のアメリカ市場終了後に決算を発表します。
市場が確認するのは、Azureの成長率、Copilotの売上、データセンター設備投資、クラウド事業の利益率です。
Metaも同じ日に決算を発表します。
AIを利用した広告配信によって広告主の売上やMetaの収益がどれほど増えたのか、設備投資の増加を利益で支えられているのかが重要です.
Alphabetは強いクラウド売上を発表しても設備投資負担によって株価が下落しました。
MicrosoftとMetaがAI投資による具体的な利益を示せなければ、NVIDIAや日本の半導体株にも追加の売りが出る可能性があります。
まとめ
原油価格と米国金利が大きく下落したことは株式市場の安心材料です。
しかし、NVIDIAは5%を超えて急落し、AI投資の収益性に対する不安は続いています。
現在の市場では「AI需要があるか」だけでなく、「AI投資後にどれほどの利益と現金が残るか」が企業評価を決めています。
今日から始まるFOMCと、Microsoft・Metaの決算がAI相場の次の方向を左右しそうです.
今日の一言
原油が下がっても半導体株が上がらない日は、市場がエネルギーよりAI投資の収益性を心配しているということです。



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